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行政書士の開業|新人の仕事は量と質どちらが大事か?

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行政書士は開業するとほとんど人は華々しさのない毎日に絶望すると思います。

試験に合格すると祝福の嵐ですが、いざ開業しても依頼は来ず、「困ったことがあった時は相談するよ」という友人の言葉が白々しく感じてしまうはずです。

開業したては時間があまりありますのでいろいろとネットとかで検索することもあると思います。

・業務は質を保とう

・安売りはするのをやめよう

・自宅開業ではなく、事務所を借りよう

・質の高い顧客を持とう

確かにこれらは正論ですし、このようにできれば最高ではあります。

ただし僕の意見は全く反対で、開業当初は質よりも量が大事だと思っています。

(誤解が多い可能性がありますのでできれば最後までお読みください)

 

行政書士の仕事は質か量か?

質の高い仕事とは?

では、ここで質の高い仕事とは何か?を検討してみましょう。

これはあまり紹介すると「お客を値踏みするのか」という理論にもなりかねませんので言葉を選ぶところですが、ロジックとしては大事なので記載します。

一般論として、質の高い仕事とは以下のようなものを考えるのではないでしょうか?

・社会的に意義が高い

・単価が高い

・リピートにつながりやすい

・社会的なイメージがいい

・金払いのいいお客が多い

例えば難しい許認可を設立するにあたって法人の設立と創業融資を組み合わせて受任する、さらに顧問としてその後もリーガルコンサルタントを請け負うとします。

この場合は報酬は100万円程度になることもざらですし、行政書士自身もやりがいを感じることでしょう。

 

質の低い仕事とは?

では逆に質の低い仕事とはどのようなものでしょうか?

当たり前ですが質の高い仕事の反対を考えれば簡単です。

・社会的な意義・イメージが低い

・単価が低い

・単発の仕事になりやすい

・値引きをするお客が多い

これらの場合は確かに行政書士としてはきついものがあります。

せっかく仕事を終えたとしても値引きをされ、リピートにつながらず、さらに社会的な意義も低いとなるといずればかばかしくなってしまうかもしれません。

そしてこれらは安売りをすることで集まってきやすい顧客層の典型でもあるのです。

ネットで値段だけを見てきめる依頼人は多くの場合いい付き合いができません。ほかにもっと安いところがあればそちらに流れてしまうからです。

これはもう昔から言われていることで、安売りは絶対にやめようという理由はここにあります。

 

じゃあどうすんのよ?

新人からすれば「仕事は得たいけど安売りはするなって、じゃあどうすればいいんだよ」と思うひとも当然いると思います。

最初のころは経験が足りないのですからウリは値段くらいしかないというのも僕は正論だと思います。

石の上にも三年とは言いますが、仕事がない状態での3年間は厳しいものがあります。

鳥が先か卵が先かという話ですが、ただひとついえることは、何事にも経験は一番大事だということです。

経験を積むことでわかることも多いですし、経験があるからこそスムーズに業務ができるようになったというのはよくあることです。

僕の得意なSEOにしたって、勝ちやすい業務をマーケティングし、そのうえで取り組んでいるのですが、コツをつかむまでは何度もサイトを作っては閉鎖をした経験があります。

 

成功者の話は、いっそのこと信用しない

おそらくあなたは「行政書士は質の高い仕事をしよう」というロジックがマジョリティであることを認識していると思います。

しかし、よく考えてみるとこのロジックは成功した先輩ならではの理論であることがわかります。

成功している先輩方はすでに成功していますのでいくらでも何でも言えます。

その立場で「行政書士は安売りでも何でもしてまずは仕事をこなそう」なんて言うわけがありません。

成功している先輩方は影響力も大きいですし、ネットやSNSでの露出も高いので当然目立ちますので余計にそう感じるのでしょう。

すでに成功した先輩の理論と開業したてのあなたの理論が同じはずはありません。

それであればいっそのこと成功者の話は信用しないのも手段の一つだと思います。

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仕事は経験しないとうまくならない

「よし!じゃあ俺は安売りでも何でもしてまずは仕事をとろう!」

ここまで読むとそう思う人も多いと思いますが、その前にできることはたくさんあります。

・ブログを立ち上げて自己アピールする

・業務のことを勉強し、理論だけでもいいので完全武装する

・ビジネスマナーを最低限おさえ、依頼されやすい人物になる

・商売根性を叩き込む

この辺りをおさえたうえであれば、どんな手段でもいいので仕事を獲得し、まずは一件やりましょう。

逆に言えばこのあたりの開業者としての最低限のメンタルができていないうちに仕事を得ようとしてもいい結果は得られません。

タイミングが悪く電話に出られなかったとしたら、それを一日後悔するくらいでちょうどいいでしょう。

一件受任すれば参考書やセミナーの何倍もの経験を積めます。

それはすべて肉になり、あなたはすでに初心者ではありません。

馬鹿だクズだと影でいくら言われようといいのです。人生やっちゃったもん勝ちですから。

 

3回でプロになろう

これは人それぞれかもしれませんが、1回の経験だけではこころもとありませんが、3回受任し、完了することである程度コツのようなものをつかめると思います。

・依頼人の本音はどこにあるのか?

・依頼人は本当はどうしてほしいのか?

・依頼人が重要視しているところはどこか?どうでもいいと思っているところはどこか?

・行政庁窓口の傾向はどうか?

・審査の過程で押さえるべきポイントはどこか?

・行政庁から見て必ず押さえるべき部分とそうでない部分はどこか?

・どの部分を省略することができて、どの部分を手厚くするべきか?

この辺りは四六時中考えていれば3回もあればなんとなくつかめると思います。

大事なのは一つ一つの案件に対して誠実に、そして全力で取り組む姿勢です。全力とはあなたの全力ですので他人が判断することではありません。

全力ですから当然力が入りすぎる所もあるでしょうし、空回りもするでしょう。それでいいのです。

これを3回繰り返せばそのうち肩の力も抜け、その業務のプロになれるでしょう。

 

質にはこだわるべき

僕自身はまだまだですので偉そうなことは言えませんが、まずはあなた自身がその業務のプロにならなければ質もへったくれもないのは断言できます。

そのうえで、やはり業務の質にはこだわるべきです。

質は大事です。というか質しかこだわるところはありません。

ただし質にこだわるのはある程度の経験があったうえでの話で、新人行政書士が最初から質にこだわるのは成功の確率を下げてしまいます。

そもそも新人行政書士の最初の一件が質にこだわれるわけがありません。

依頼人からは不安がられ、行政庁からは足元を見られるのが普通だからです。

それをいつまでも繰り返すのはヤバいですが、3回で卒業しよう→プロになりましょうということです。

 

正論にこだわりすぎない

業務には質が大事だというのはその通りだと思いますし、耳障りもいいと思います。

ただし、そういった正論にこだわりすぎると本質を見誤ることになります。

正しいビジネスマナー、ただしい報酬額、きれいな事務所運営・・・

これらにこだわる人は多いですが、こういう人に限って早くに撤退することが多い気がします。

正論にこだわっているがあまりに堅苦しいペーパー先生になってしまい、「誰のための行政書士なの?」となるのは絶対に避けるべきでしょう。

 

ただし、正論は正論です。経験を積みながら、少しずつ修正していきましょう。

ここまで読んだあなたならできるはずです。


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監修

行政書士として年間300件以上の許認可・民事案件の依頼を受ける。 士業向けのコンテンツSEOでの集客のコンサルタントも務める。
行政書士 前場亮事務所
106-0031 東京都港区赤坂9-1-7 赤坂レジデンシャル534
tel 03-6418-1075(許認可)

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