行政書士開業|成功の可能性を最大化する技術と知識のすべて行政書士開業ブログ

行政書士開業ガイド|その現実と不安の分析

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おそらくあなたは行政書士試験に合格して開業しようかと思案しているか、あるいは行政書士試験の受験生で合格したら開業をどうしようと思っているかもしれません。

または行政書士で開業をしたはいいけど何をやっていいかがわからずにしているのかもしれません。

行政書士は「食えない資格」と言われていますが、いろいろ調べてみると中にはもうけている先生もいるし、いったいどちらを信じていいのかわからないという人は多いと思います。

これはなぜでしょうか?

この答えは様々なサイトで

「ラーメン店を開けば必ずもうかると思っていますか?中には儲かっているラーメン店もあればすぐに廃業するラーメン店もあるのです」

などと表現されていますが、私はこれを超絶セコいと思っています。

多くの方はそんなことは百も承知で、そのうえで調べているにもかかわらずにその入り口部分でシャットアウトするのは実務家が堂々と実務を述べるにはあまりにもお粗末と言えるでしょう。

 

とはいえ、あなたが繁盛ラーメン店の店主だったら儲かる秘訣を一切もらさずにさらけ出しますでしょうか?答えはノーだと思います。そんなことをしたら真似をされるかもしれないからです。

行政書士の実務家はこのあたりのことをどのように考えているかはわかりませんが、「せめてどうすれば成功の確率が上がるかを教えてくれよ」と思う新人行政書士はどんな些細なことでも情報がほしいというのが本音でしょう。

ここでは、あなたが行政書士で開業したとして、どうすれば成功の確率を最大化できるか?なにが王道なのか、その手法を私の知っている限りお伝えしようと思います。

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私は東京都港区赤坂で行政書士事務所を運営しています。

風営法と道路法、航空法を中心に活動していまして、今のところ十分な依頼と満足の出来る収入を得ています。

最初に結論をいえば行政書士は素晴らしい仕事です。あなたが依頼人にもよろこばれ、行政官からも信頼される本物の行政書士になってもらえるよう、精一杯説明します。

なぜあなたは不安なのか?

努力をしてきたからこそ不安になる

行政書士試験に関してはいろいろ揶揄されることもありますが最近の合格率は7~8%です。私が合格した年も8%でしたがそれでも2回目でようやく合格しました。

合格率が10%を切る試験ですからそれなりに人生をかけなければ合格はできないでしょう。そこを合格したのですから勉強時間は相当な時間になったはずです。

そのため「それにもかかわらず失敗したらどうしよう」と考えるのは普通のことでしょう。

難しい試験に合格するくらいですから記憶力や理解力は高いでしょうからこのまま会社員をしていたほうがいいかもしれない、と考えるのも当たり前でしょう。

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いつでも開業できるからこその不安

たとえば「試験合格後、3年以内に開業すること」と試験システムがなっていたら、慌てて開業する人は案外多いかもしれません。

しかし、行政書士は試験に合格したらいつでも開業すればいいし、開業しなくてもいい。だから迷ってしまうのかもしれません。

開業をすることでリスクを抱えるくらいならあいまいなままにしておこう・・・そうこうするうちに時間がたち、法律の勉強から離れてしまい、そのうち開業そのものが遠のいてしまうというものです。

 

売り上げが予測できないから不安

一番多い不安はここではないでしょうか?そもそも開業したら全員が成功するのであれば不安はどこにもないと思います。しかし現実には多くの方が廃業しているのも事実です。

これはもちろん売り上げがないから廃業しているのであって、売り上げがあれば自分の給料も出せるし、事務所も借りれるし、補助者も雇えます。売り上げがなければその逆なのです。

 

どうやって売り上げを上げるのかを考えよう

売り上げの上げ方ー営業方法

では、あなたが行政書士で開業したとして、どうすれば売り上げが上がるのでしょうか?

行政書士会はあっせんは一切しません。多くの行政書士が登録している中でえこひいきしたらとんでもない大問題になってしまうのでできないのです。

そのため、あなたが行政書士に登録したら売り上げはあなたが上げなければならないのです。ここをどこまで理解できるかで成功の確率は全く変わってきます。

今までは会社や社長が売り上げを上げて、給料日が来れば自動的に振り込まれたかもしれませんが、これからはあなたが売り上げを上げなければ給料をあなたに振り込もうにも振り込めないのです。

いろいろぶつくさ考えている暇があれば営業をしろ!ということですね。

 

営業方法①飛び込み営業

営業方法の一つ目は飛び込み営業です。

これはたとえば建設業であれば建設会社、外国人のビザであれば日本語学校などに営業をかけたり、あるいは電話営業をかけるというものです。

これは確率でいえば1~2%と言われています。経費はかからないかわりに労力はもっとも高いものになります。

ですが、これは私はお勧めしません。私も一度だけ飛び込み営業をしたことがあるのですが、話も聞かないし目も合わせずに塩を振られるようにあしらわれるのがおちです。

あなたは郵便ポストに無数に入っているチラシをいちいち大事に扱いますか?おそらく何の躊躇もなくソッコーゴミ箱に入れるでしょう。

それと同じように扱われるのはさすがにきついと思います。

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営業方法②他士業からの紹介

異業種交流会などに参加して他士業と知り合いになり、そこから業務を紹介してもらおうという考えの人も多いと思いますが、そもそも異業種交流会に参加する人は仕事がないから参加するのです。

そのため仕事がない先生同士でいくら名刺を交換しても何の役にも立ちません。よほど運が良かったり、あるいはあなたに人間としての魅力があれば別ですが、それはあてにしないほうが無難でしょう。

他士業との連携は、あなたが依頼を得られるようになれば自然とできてきます。逆にいえば依頼がないうちに他士業と連携しようとしても傷のなめあいになってしまうのです。

 

営業方法③事務所前の看板

飲食店であれば駅前の蕎麦屋などはどれだけ目立つ場所にあるか、あるいは目立つ看板を出せるかで勝負が決まるかもしれませんが、行政書士が最初からいい場所に事務所をかまえたなんて聞いたことがありません。

仮に駅の前に事務所をかまえられたとしても看板だけで依頼が来るのはまれです。もちろん駅前であれば家賃も高いので固定費が上がり、その結果廃業が近づいてしまいます。

 

営業方法④インターネット集客

行政書士のSEO対策

このサイトではインターネット集客を推奨しています。もちろん決めるのはあなたですから、いろいろある営業方法の中から選んでください。

 

私がインターネット集客をお勧めしている理由は、私の性格にあるのかもしれません。私は人付き合いが決定的に苦手なのです。

そのため交流会にも参加したことがなければ自分から営業をしてお願いして売り込むということができません。

もちろんこれらのことも大事な時もあるということはわかっているのですが、今のところインターネット集客で困ったことはありません。

 

飛び込み営業もイヤ、士業交流会もイヤとなると、インターネット集客しかなかったのです。ですが、今ではインターネット集客に特化してよかったと思っています。

 

インターネット集客に関しては、後半でしっかりと説明したいと思います。

 

開業をするタイミング

決められて開業するのではない

では、実際にあなたが行政書士で開業をしようと考えていて、どのタイミングが最もいい時なのでしょうか?

開業資金がある程度たまった時や先輩行政書士とのパイプができた時、勉強して自信が持てるようになった時など様々なタイミングがあると思います。

ただ開業資金に関しては50万円もあればできますし、あればあっただけいいかといえばそうではないと思っています。先輩行政書士のパイプも狙ってできるものではないでしょう。

自信が持てるようになるのを待って開業したいのであればいつになっても開業できません。開業しなければ実務ができないのですから。

 

身もふたもない言い方かもしれませんが、要するに開業するタイミングは外部の要因で決まるのではなくてあなたの内部的要因で決まるのです。

開業したほうがいい場合

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行政書士とは言っても開業をすればビジネスです。そのため資格ビジネスで一旗揚げようとかガンガン稼いでやるなどの野心丸出しのあなたは今すぐ開業したほうがいいでしょう。

このような場合はやはり気持ちが重要になってきます。今の勢いが消えないうちにやるほうがいいでしょう。

もちろん、準備をして機が熟したとあなたが考えるのであればこれも開業したほうがいいタイミングといえます。

 

まだ開業しないほうがいい場合

予備校の延長線上の場合

私が見てきた中で一番開業してはいけないパターンが資格試験の延長線上で学校の勉強と開業の区別がついていない人です。

資格試験で予備校にいっていた人は注意が必要です。予備校は「ここをやっておけばいい」と範囲をきめてくれて、そこを勉強すればいいことが多いのですが、開業したら誰もそんなおせっかいはしてくれません。自分が能動的に動かなければならないのです。

予備校が全て悪いとは思っていませんが、「こうすれば受かる」というノウハウをもらっておいて、それが社会で通用するわけはないと誰でもうすうす気づいているのではないでしょうか?

しかし実際に開業するとどこかで誰かがノウハウを提供してくれるんじゃないかという魂胆がみえる新人も多いのが現状です。そしてそういう人に限って予備校時代の人間関係を大事にしているのです。

 

かっこいい仕事だと思って夢見ている場合

行政書士は法律家ですから、依頼人の前では先生扱いされます。依頼人ではどうすることもできないから先生呼ばわりをされるので悪い気はしません。

対外的にいっても行政書士ですといえば驚かれることのほうが圧倒的に多いです。

ですが、実際は最初のころは仕事もないし、くる仕事もほかの先生ではうけないような厳しい案件が回ってきたり、経験がなければ依頼人からも行政官からも足元を見られますから、決してかっこいい仕事ではありません。

そのためあなたが単純にかっこいい仕事がしたくて始めたり、あるいは耳触りがいいからと始めるのは危険かもしれません。

 

決めないほうがいい場合

開業したほうがいい場合と開業しないほうがいい場合を説明しましたが、もう一つあるのがあえて決めずに何も考えないという選択です。

法科大学院の在学中に取得した場合は司法試験の腕試しでとったと思うので考えないとは思いますが、 それ以外の場合は何かしらの理由がなければ合格できない試験です。

そのため受かったのであればアクションしなければいけないと思うこともあるかもしれませんが、必ずしも焦って決める必要はないと思います。

開業するタイミングは、自分でもうすうす気づくものです。なんとなくいまではないなと思えば、とりあえず考えないというのも一つの選択でしょう。

 

 

開業するときに必要な費用

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では、実際に行政書士で開業しようとしたら、いくらくらいの資金が必要なのでしょうか。

ここでは、一般的な費用を紹介し、どのような資金繰りが理想的なのかを検討していきましょう。

行政書士会への登録料

まずは行政書士と名乗るために各都道府県の行政書士会に登録をしなければなりません。(登録をするためには行政書士試験に合格するか公務員として許認可関連の実務経験がないといけないのですが、このサイトでは試験に合格した人を対象として紹介しています。)

一般的な都道府県ですと20~25万円となっているそうです。私の時は東京都行政書士会で約25万円支払ったのを覚えています。都道府県によってはさらに運営費を求められる場合もあるようです。

 

事務所運営に必要なもの

パソコン・プリンターなど

行政書士のサイト

行政書士は書類作成のプロですから、許可申請書を手書きでやるなんてことは聞いたことがありません。

一昔前の先生であれば仕方がなかったかもしれませんが、これだけパソコン文化が浸透しているのに殴り書きのような許可申請書を提示したら依頼人は不安になってしまうでしょう。

そのためパソコンとプリンターは必須です。また、パソコンにはPDFに書き込みができるソフトや自身でホームページの作成をしたければフォトショップなどの画像編集ソフトが必要でしょう。

パソコン・プリンターなど

パソコン(できればCPUの性能のいいもの)10万円くらい

プリンター 1~2万円

PDF編集ソフト 3000円~12000円

画像編集ソフト 15000円

スキャナー 3~4万円

 

印鑑・名刺など

行政書士会に入会するときに必須となるのが職印です。これは21ミリ~24ミリの四角形のいわゆる”先生印”ですが、インターネットで買えば5000円もあれば十分でしょう。

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名刺は凝ったほうがいいか、シンプルなものでいいかで意見が分かれそうですが、これだけはいけない、というのはパソコンで印字した素人感丸出しのものでしょう。

ぺらぺらの名刺をもらって喜ぶ人はいません。ましてや専門家の名刺がぺらかったら依頼したくなくなるでしょう。

最低限ネット販売でもいいので紙質の厚いそれなりに見えるものにしましょう。

 

ただ、これは私の個人的な意見ですが、よく名刺にこだわろうと書いているサイトもありますが、私は清潔感があれば特にこだわらなくていいと思っています。

士業交流会とかでじゃんじゃん名刺を交換しても結局本人が魅力的でなければ決して仕事の話は来ませんし、本当にあなたに仕事を回そうと考える人はあなた自身に魅力を感じているのです。

 

また、意外なところですが、領収印や請求書印などの実務で使う印鑑はあれば便利ですし、たとえば業務が特定していれば職務上請求書で書き込む実務名の印鑑もあればいいかもしれません。

たとえば”遺産分割協議書作成のため”とか”古物商許可申請で必要なため”などのゴム印です

名刺・印鑑など

職印 6000円

ゴム印 セットで10000円くらい

名刺(1枚5円~50円)500枚で2500円~25000円

実務で使う印鑑 5000円程度

 

 電話・ファックスなどの通信機器

電話に関してはご家族がいても必ず専用回線を引いてください。依頼人から電話がかかってきたのに出たのが息子だったなんて言ったら先が思いやられます。

そして一番安いものでいいので事務所専用の携帯電話に転送をしましょう。これでこの携帯電話にかかってくる電話は仕事の電話だということがわかります。公私混同は絶対にやめましょう。

通信機器ですと、さらにファックスは必要でしょう。行政庁から届く場合もありますし、依頼人から必要書類を送ってもらう場合も便利です。

また、案外営業ファックスも多くかかってきますし、そんなときに依頼人からの電話がかかってきてとりのがすのはもったいないので回線は最低限2つ必要でしょう

 

広告費

 ビラ・パンフレット

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最初はここまでは必要ないかもしれませんが、逆に言えば最初だからこそ用意したいという人もいると思います。

もしあなたが直接営業をしたいと考えていればビラは必要になってくるでしょう。

ビラに関しては最近は優秀なソフトも出回っていますが、やはり印刷はプロのものとで差が出てしまいます。印刷業者に頼めば1枚30円くらいはかかってしまうかもしれません。

また、印刷屋さんはロットが多くなればなるほど印刷代が安くなりますので500部よりも2000部、2000部よりも10000部のほうが単価は安くなります。

パンフレットに関しても同様ですが、最初に掲げた業務内容もいざ始まってみると半年後には全く違う専門分野をやっていたという場合も多いのでよほどのことがない限り避けたほうが無難です。

 

 ホームページ作成

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私の運営するドローンサイト

 このサイトを読んでくださっている人はほとんどがネット集客を考えていると思いますが、やはりホームページはしっかりしたもののほうがいいでしょう。

私はインターネットが得意なのですべて自分で作成していますし、一般的なSEOやマーケティングの知識はウェブコンサルタントよりも全然知識があるので必要ありませんが、最初から勉強するとなると大変なのでいちからやるよりはホームページ作成会社に頼むのもいいかもしれません。

一般的にはホームページを作成するのにテンプレートと言って大体の外観を作るのに10万円、それに保守契約料がひと月に10000円程度かかってしまいます。

 

ただ、あなたが本当にやる気があるのであればこのサイトで勉強し、ワードプレスでサイトを構築すれば必要な経費はレンタルサーバー代のひと月1000円程度、ドメインが一つで年間1000円程度です。

 

ワードプレスでドメインの取得とその一連の知識に関しては

お名前.comでワードプレスを作成する

を参考にしてください。

 

自宅開業にするか、事務所を借りるか

開業をする人は誰でも自宅開業にするか事務所を借りるかで悩むところだと思います。これに関してはいろいろ意見はあると思いますし、どちらにも一長一短はありますが開業部としてはとりあえず自宅開業をお勧めしています。

 

自宅開業のメリット

自宅開業のメリットはなんといっても固定費を削減できるところになります。どれだけ安い事務所でも5万円はひと月に必ずかかるので最初のころの売り上げが読めない時期には自宅開業がセオリーかもしれません。

 

自宅開業のデメリット

ただ、自宅開業は当然依頼人を呼びづらいという決定的なデメリットがあります。たとえば会社設立をしようと考えている依頼人はまだ活動の拠点がありませんから行政書士事務所で打ち合わせをしたいと考えるものです。

しかし行政書士事務所が自宅兼であれば信頼は得づらいでしょうし、場合によっては逃げられてしまう可能性もあります。

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事務所を借りるメリット

事務所を借りる最大のメリットはやはり信頼性でしょう。どこで活動しているのかがはっきりすれば依頼人を納得させやすいですし、場合によっては飛び込み客も期待できるかもしれません。

また、依頼の規模によっては事務所がしっかり構えているかどうかで決まることもあります。たとえば大企業の従業員の滞在ビザを依頼しようとする場合、何百人のビザを依頼するので自宅兼ですと個人情報の保護に疑問が生まれてしまうのです。

 

事務所を借りるデメリット

事務所を借りるデメリットは一つしかありません。家賃の問題です。つまり家賃さえ払える資金繰りや自信があれば最初から事務所を借りるべきです。

それ以外で事務所を借りずに自宅でいいという理由は見当たりません。

 

どのように自宅開業にするか、事務所を借りるかを選ぶべきかは

行政書士の自宅開業|するかどうかを判断する6つの厳選ポイント

を参考にしてください。

気になる売り上げ・収入は?

ここでやっと一番気になるポイントを紹介します。おそらくあなたも「結局行政書士は食えるのかよ?いくら稼げるの?」が聞きたいのではないでしょうか。

私から見て10人に一人の人は年商は700~1000万円を超えるでしょう。多い人は3000万円~1億越えもいます。これらの人は売り上げをあげることにこだわっています。「先生として構えていよう」なんて人の年商はほぼないと考えていいでしょう。

 

売り上げの予測の仕方

まず、当然のことですが行政書士の売り上げは

客単価×依頼の数

で決まります。あたりまえですが、一見すると単価の高い業務のほうが儲かりそうですが、単価の高い業務はなかなか受任までには至りませんし、そもそも件数そのものが多くはありません。

とはいえあまりにも単価の安い業務は労働の質が下がってしまう可能性もあります。私の事務所もやっていますが車庫証明業務は一件6000円程度ですが、一人ですと一日に5こ警察署を回るのが精いっぱいです。どっちがいいかはやりながら決めるのもいいかもしれません。

売上の予測とマーケティングに関しては
行政書士開業|新人行政書士が即廃業に追い込まれないようにまずはするべきこと
を参考にしてください。

 

ひと月の収支を考える

事務所を借りる場合

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ここで、一般的な行政書士の開業後のひと月の収支を考えましょう。

まずは事務所を借りて始める場合のシミュレーションです。

開業したてで、まずは車庫証明などの低価格帯の業務を手堅くやり、そのうえでPPC広告で建設業や産廃業などの許認可を手掛けます。

さらに事務所を借りている強みですが、飛び込みで相続業務を受任できたとします。まずは収入の部です。

収入の部
車庫証明(15件) 6000円×15件=90,000円
建設業許可新規(1件) 120000円×1件=120,000円
決算変更業務(2件) 50000円×2件=100,000円
産廃業 新規(1件) 70,000円×1件=70,000円
遺産分割協議書作成 50000円×1件=50,000円
合計 430,000円

開業して半年でここまでくれば立派です。すでに開業した手の人は「こんなにうまくいかないよ」と思うかもしれません。

では、次に支出の部を見てみましょう。

支出の部
事務所家賃 100,000円
水道光熱費 15,000円
宣伝広告費 50,000円
交通費 80,000円
郵送費・雑費 10,000円
通信費(電話・ネット回線など) 30,000円
合計 305,000円

例えば郊外の事務所物件であれば1階であっても10万円で十分にかりることができます。

交通費が80,000円と高いのにびっくりすると思いますが、車庫証明業務はほとんどが移動ですのでこれくらいはかかることはざらです。

郵送費に関しても宅急便やゆうパックなどを考えるとこのくらいは見ておいたほうがいいでしょう。

収入の部が43万円、支出の部が30万5000円ですから、収支は12万5千円になります。

12万5千円では生活はできません。つまり個人事業としては完全に赤字ということです。

 

自宅開業の場合

では、次に自宅開業の場合を見てみましょう。

自宅開業なので飛び込みの依頼は考えられません。また応接もできないと考え、業務は電話や郵送で完結できるものやこちらから出向くものを考えました。

飲食店営業許可や風営法関連、運送業などはほとんどの場合はこちらから出向きます。また、車庫証明も全国のディーラーから電話で依頼がありますので事務所の必要がありません。

収入の部
車庫証明(15件) 6000円×20件=120,000円
風営法関連(2件) 70000円×2件=140,000円
飲食店関連(2件) 40000円×2件=80,000円
運送関連(1件) 100,000円×1件=100,000円
会社設立(飲食店開業と同時) 40000円×1件=40,000円
合計 480,000円

これもうまく行き過ぎですが、とはいえ成功するパターンとしては「これくらいはあるだろう」というものです。

開業半年でここまで行けば自分をほめていいでしょう。

 

支出の部
事務所家賃 0円
水道光熱費 10,000円
宣伝広告費 100,000円
交通費 80,000円
郵送費・雑費 10,000円
通信費(電話・ネット回線など) 30,000円
合計 230000円

事務所を借りませんので当然事務所家賃は0です。また、水道光熱費も自宅と折半ですので下がります。

逆に宣伝広告費は事務所開業の倍を考えました。私は開業したての広告費はひと月10万円をめやすにお勧めしています。

収入が480,000円、支出が230,000円ですので収支は250,000円ということになります。

250,000円であれば生活できないということはありませんが、やはりきついですね。

ただし、行政書士の業務は損益分岐点が低く、また業務によっては単価も高いので一人事務所でも売り上げが100万円までは順調にいけば3年で達成できると思います。

 

開業後3年目の成功モデル

では次に、儲かって仕方がない場合を見てみましょう。

この先生は建設業と運送業をメインに活動し、その顧客から産廃業などのサブ業務も得ています。

また、積極的に会社設立や創業融資のおすすめをすることで収益の底上げに成功しています。

当初は車庫証明をコツコツやっていましたが、儲かってきたからかどうかはわかりませんが、あっさりと撤退しています。

収入の部
建設業許可 新規(2件) 100000円×2件=200,000円
建設業許可 更新など(4件) 50000円×4件=200,000円
運送業関連(レンタカー、利用運送など)(2件) 100000円×2件=200,000円
産廃関連(2件) 80,000円×1件=80,000円
そのほか(創業融資、会社設立など) 400,000円
合計 1080,000円

この先生は友人と二人でワンルーム程度の事務所を借りています。

立地のイメージは大変にいいのですが、狭いうえに駅から離れています。

しかしネット集客なので事務所の場所は関係ありません。

「いいところにオフィスを構えている」という事実が大事なのです。

また、コツコツとサイトでコンテンツを積み重ねた結果、広告費はどんどん圧縮され、現在はほとんどかかっていません。

支出の部
事務所家賃 40000円(折半)
水道光熱費 10,000円
宣伝広告費 20,000円
交通費 80,000円
郵送費・雑費 10,000円
通信費(電話・ネット回線など) 30,000円
合計 190000円

この結果から、収入‐支出=890,000円です。

「うまくいきすぎじゃあないか」と思うかもしれませんが、この程度は実現可能性の高いケースです。

 

 

いかがでしょうか。「結構大変だな」と思う人もいれば、「このくらいは頑張れるよ」と思う人もいると思います。

ただ、私の実感としては最初は大変だけど、素人がゼロから始めても全くの不可能ではないなというのが正直なところです。

しっかりとした戦略や事前の準備がある人からすればもっとうまくいくでしょうし、なんの準備も戦略もなく開業すればあっという間に廃業です。

 

新人行政書士に人気のある業務とその現実

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では、ここで具体的に実際にある程度の需要があって新人行政書士でもとっかかりやすい業務を具体的に紹介します。

①建設業許可

行政書士の花形ですね。ほとんどの新人行政書士は少なからず意識していると思います。

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なんといっても需要のボリュームが圧倒的ですからやり方によっては初年度から売り上げが1000万円を超えることもあるようです。しかし、その分競争は激しいですし、広告費も高騰していますからそれなりの覚悟が必要でしょう。

②相続業務

相続業務は民事部門での花形業務ですね。もちろん遺言作成のサポートもこれに付随した業務でしょう。高齢化が進みますます需要は増えてくる分野です。

しかし、「相続業務一本で」と考えている人には申し訳ないのですが、相続業務は行政書士以外に仕業同士の依頼の奪い合いが激しく、弁護士や司法書士、税理士とも競合しなければならないので思っているよりもハードルは高いことを覚悟しましょう。

③国際業務

ビザや帰化に関する業務も人気です。人材の国際化を考えると、日本は若い労働力が慢性的に足りないのでこれからこれらの人材を新しい制度として迎え入れる可能性もありますし、国際結婚のボリュームも上がることが予想されます。

”国際業務”というとなんとなく耳触りもいいし、かっこいい気がするのでまずは挑戦したいという思いもわかりますが、そのぶん競争が激しいことは言わずもがな・・・ですね。

④風営法関連

いわゆる乾杯系のお店を出店しようと思った場合に風営法関連の許可や届け出が必要になるのですが、この申請が難しく、依頼人が自らやるのはまず無理なので一定のボリュームは期待ができる分野です。

ただ、この分野は偏見も多く、「せっかく行政書士にもなって水商売の手伝いか」という思いが本音ではどこかにあるのかもしれません。そのため本当に仕事のできる行政書士が少ないので真剣にやれば早い時期に頼られる存在になれます。

⑤一般民事案件

クーリングオフなどの内容証明や離婚協議書作成などの一般民事案件は弱者救済という意味合いからもやりたがる新人は多いのですが、生半可な知識ではできませんし、弁護士法との衝突もありますので私はあまりお勧めしません。

また、本当に解決をしたい依頼人は多少報酬が高くても最初から弁護士に依頼するため行政書士への報酬は低くなってしまうことがおおいので、労力の割には売り上げにつながらない、という現実もあるようです。

 

⑥会社設立

以前は行政書士の花形業務だったのですが、税理士が顧問業務と抱き合わせて会社設立業務を手掛けていますので一件当たりの報酬が10000円を切っている超ダンピング状態の業務です。

 

法人設立であれば、株式会社だけではなく、NPO法人もあれば一般社団法人もあります。さらに専門的になれば医療法人や宗教法人もあります。これらの分野は深い専門知識も必要なのでダンピングはそこまで進んでいませんから、デフォルトとして株式会社設立はあくまでもサブ業務としてとらえるのがいいかもしれません。

 

 建設業許可  新規申請 80,000円~100,000円
 宅建業免許  新規申請 60,000円~80,000円
 株式会社設立  8000円~30000円
 内容証明作成  6000円~
 遺産分割協議書作成  40,000円~
 風俗営業許可関連  80,000円~200,000円
 日本の就労ビザなど  50000円~90000円

 

インターネット集客

行政書士の開業

では、ここで開業部が推奨するインターネット集客を簡単に紹介したいと思います。

インターネット集客の基本は、まずは検索ユーザーに役立つ情報を提供してそこで信頼をつかみ、そのうえで検索ユーザーの中には依頼をする人もいれば検索ユーザーだけで完了(つまり自分でやってしまう)する人もいるということです。

場合によってはなんとなく検索でヒットしたから依頼しちゃえという人もいますが、多くの場合は依頼人なりにいろいろ調べてその結果一番納得できるところに依頼をするのです。

 

無料ブログの作成

まずは一番とっかかりやすいのがアメブロなどの無料ブログでしょう。たとえばアメブロであればこれまでにとりかかった人も多いのではないでしょうか。何よりもキャッチーで見やすいし、見ている側も見慣れた安心感があります。

また、もともとアメブロであれば本体のアメーバから定期的にクロールが巡回するのでSEOも強く、早いうちから検索上位に表示されやすいでしょう。

 

ただ、開業部ではアメブロなどの無料ブログは推奨していません。その理由の一番は著作権はすべて運営会社のものに帰属してしまうことです。

たとえばアメブロの運営会社が倒産したり、何らかの戦略変更でアメブロを閉鎖しても何の文句も言えないのです。

また、現在の検索エンジンのシステムは同じドメインからは5~6個のページしか表示されないシステムになっていますので同じような記事が並ぶとどれだけしっかり作りこんだページも表示されない可能性があるのです。

 

ホームページの作成

ワードプレスか、ホームページ作成会社か

開業部では新規ドメインを取得してワードプレスでホームページを構築することを推奨しています。

ただワードプレスのいちばんの難点にそのわかりづらさがあります。最初からワードプレスで自由自在にサイト構築できる人はいないでしょうし、ある程度できるようになるまでに1年はかかるでしょう。

そのため最初はあきばれや行政書士の運営するホームページ作成代行サービスを利用するのもいいかもしれません。

 

ワードプレスの利点

ワードプレスはそれなりに努力しなければ理解できないかもしれません。しかし、一度作ったサイトはあなたの財産になりますし、しっかりとした記事を構築すればそこから半永久的にトラフィックを得られます。

また、通常はホームページとブログが独立している場合が多いのですが、ワードプレスの場合はホームページとブログを同じドメインの中に構築できるのでその分SEOが強くなるのです。

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独自ドメインでワードプレスを構築できればひと月にかかる費用はサーバー代の1000円程度のみで何個もサイトを構築できます。

 

広告の種類

ホームページはただ作ってしまえば集客できるかといえばそうはいきません。商品紹介だらけのいわゆる一般的なコーポレートサイトだとまず上位表示はされません。そのため何らかの施策をしなくてはなりません。

一般的にはSEOとPPCがあって、これ以外にもフェイスブックなどのSNSの手法がありますが、ここではSEOとPPCに絞って説明します。

 

SEO

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私は行政書士界では相当SEOを勉強したほうだと思います。そこらへんのSEOコンサルタントよりも私のほうが知識があるくらいです。

SEOとは、いわゆる検索エンジンで上位に表示させる手法のことですが、最近は”検索エンジン最適化”という言葉で表現される通り、意図的に上位に表示させるのではなく、いい記事を書いてユーザーの信頼を得て、結果的に上位に表示されるという仕組みになっています。

SEOは無料ですし、いい記事を書けばそれがあなたの財産になります。もちろん著作権もあなたのものです。

このSEOに関しては

SEO対策|行政書士のウェブ集客ー無料で効果抜群の実践方法

行政書士のSEO対策|丙事務所が劇的に売り上げを上げた内部施策ガイド

を参考にしてください。相当ボリュームのある内容ですが、その分効果は抜群です。

 

PPC

PPCとはいわゆる検索エンジンでの広告枠です。たとえば”産廃業許可 東京都”で検索したときにこのように広告が表示されます。検索ユーザーのニーズに合致した広告のため大変効率が良く、ある程度の費用をかければ初月から売り上げが望めるでしょう。

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このPPCは有名なものにヤフーのヤフープロモーション、グーグルのアドワーズがありますが、最初のうちはヤフーだけでも効果は出ると思います。

 

大雑把に説明すると、PPCは入札方式になっていて、競争が激しければどんどん広告費が上がってくる仕組みになっています。

たとえばマニアックな許認可の広告だと一番上に表示させるのが20円くらいのこともあれば、会社設立や創業融資などのメジャーな業務ですと1クリック1000円なんて途方もない金額のものもあります。100回クリックされたら10万円です。ひえー。

 

コンバージョンとは?

いかがでしょうか。ホームページを作成してそこから依頼を受けるというのはほかの営業方法に比べれば労力は少ないかもしれませんが、それでもそれなりに頑張らないとだめなのです。

また、単純にアクセスだけを考えていても、そこから問い合わせや依頼につながらなければ意味がないことはわかると思います。そして、検索ユーザーの問い合わせや依頼などのアクションのことをコンバージョンといいます。

コンバージョンを得るためにはまずはアクセスが必要なのは当然ですが、サイト全体がいかにアクセスがあってもそのサイトに集まるユーザーの目的が浅はかなものであればコンバージョンは望めません。

そのため仮にアクセスは少なくてもサイト全体が特化されていればコンバージョン率は高くなる傾向にあります。

 

 

行政書士開業の現実

いかがでしたでしょうか。私なりに、行政書士で開業をしようとするのに必要な知識の最低限のレベルの話をまとめてみました。

私のところにも新人行政書士が挨拶に来ることが多いのですが、実際はその中で「この人は売れそうだ」「きっとこの人は成功するだろう」という人は5人に一人です。

先輩行政書士に挨拶に行く人はやる気があるのでしょうから、これが行政書士全体では10人に一人がいいとこではないでしょうか?

なぜこのように生き残るのが厳しいのでしょうか?単純に開業希望者が多いということと、行政書士そのものの求心力ということもあるでしょう。

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売れる人は売れる業界

しかし、私から見ればその中でも「売れる人は売れている」業界であることも事実です。これは何を意味するのでしょうか?

つまり、売れるオーラがあって、受け答えがしっかりしていて安心感がある、やる気がみなぎっている人はしっかりと成功しているのです。これが芸能界や職人の世界ではこうはいきません。「売れてほしい」と思う人も売れずに去っていく人が多いのが現実です。

生き残るためにはマーケティングの知識やウェブ集客の知識はもちろん、「絶対に生き残るんだ」という強い執念が必要です。

しかし、残念ですがなりふり構わず生き残ろうとする姿勢を感じない新人行政書士が多いのです。きっと執念が足りないのでしょう。

 

執念?

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執念があれば一時の恥は何でもないでしょう。自分を分析してどのキャラが向いているかを研究できるでしょう。

ところが長い試験勉強の最中にプライドが生まれてしまったのでしょうか、決まりきった業務、決まりきったマーケティングしかできない人が本当に多いのです。

確かに先輩方がすでに作り出した業務やマーケティングの手法はイメージも確立できているし想像しやすいでしょう。しかし、本当にあなたが売れたいのであれば、生き残りたいのであればあなたなりの成功モデルを作り出さなければなりません。

私はウェブ集客を推奨していますが、なにもウェブ集客でなくてもかまいません。

どぶ板営業で成功したのであればそれはそれで素晴らしいと思いますし、他士業からの紹介で成功したのであればそれは後進の一つのロールモデルになるでしょう。

しかし、ひとついえるのはどの手法であってもそこそこでは絶対に成功はしないのです。

 

しり込みしたのであれば、開業しないほうがいい

”行政書士開業”で検索すればいろいろなサイトが出てきます。

このサイトもそのうちの一つですが、安易なアクセスを望めば耳触りのいい「誰でもできる」「らくらく成功」のフレーズでコンセンサスを得たほうがいいかもしれません。

ですが、あなたがそんな射幸心をあおるサイトを信用するのであれば先が思いやられます。

それらのサイトは売り上げがほしかったりポピュリズムな下心が丸見えのくだらないスタンスの大衆迎合サイトです。

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あなたが行政書士で成功したいのであれば、少なくとも10人に一人の執念を持たなければなりません。どんな業務だとしても、開業というのはそういうものです。

私は行政書士という職業は素晴らしいと思っているし、本当に職業人として幸せだと思っています。しかし、同時に、売れているからこそその幸せを感じられるんだということもわかっているつもりです。

あなたがこのページでしり込みしたのであれば、開業は見送ったほうがいいかもしれません。

予備校や無責任なサイトの開業ページなどの耳触りのいい言葉に踊らされて開業して後悔するのであれば、開業しないほうがマシです。

 

逆にいえば「このページの事くらいは覚悟してるよ」と思ったあなたは今すぐに開業したほうがいいということでしょう。

あなたには可能性があります。

 

あなたの活躍をまっている、困っている人の笑顔のために。


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監修

行政書士として年間300件以上の許認可・民事案件の依頼を受ける。 士業向けのコンテンツSEOでの集客のコンサルタントも務める。
行政書士 前場亮事務所
106-0031 東京都港区赤坂9-1-7 赤坂レジデンシャル534
tel 03-6418-1075(許認可)

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